2015年1月25日日曜日

『チベット文学と映画制作の現在 SERNYA』vol. 2 刊行!

チベット文学研究会責任編集の雑誌『チベット文学と映画制作の現在 SERNYA(セルニャ)』第2号がまもなく刊行になります。

今回は映画『英雄の谷』特集です。チベットの言語や文化を守りたいという若手ドキュメンタリー作家の熱い思いを様々な角度からお伝えします。

文学コーナーではツェラン・トンドゥプの「地獄堕ち」が初お目見え。読めば仰天間違いなしの傑作です。

新刊紹介コーナーでは、間もなく作品集の邦訳が刊行予定のベテラン作家タクブンジャが主人公の四コマ漫画企画にもご注目。

表紙は『流転のテルマ』連載中の漫画家、蔵西さんの作品、ルンタを撒く男です。

映画『英雄の谷』上映会を皮切りに、今後開催のイベントに来てくださった方にプレゼントいたしますのでお楽しみに。

SERNYA vol. 2 もくじ

特集 映画『英雄の谷』
カシャムジャとアミロロ•フィルム
映画『英雄の谷』へ 4つの道案内
  ◉カシャムジャ ◉フランソワーズ•ロバン ◉ギュルメ•ドルジェ
化隆の言語保全運動が示唆するもの
  ―カシャムジャ監督『英雄の谷』鑑賞記 ◉別所裕介
消えゆくチベット文化の「いま」を伝える ◉渡邊温子
ボランティア先生の思い出 ◉ジュクタルジャ
東西のチベット系ムスリムの姿が語るもの
  ―ドキュメンタリー『叶えられた願い』 ◉海老原志穂
カメラ、そして映画との出会い ◉カシャムジャ 【チベット語原文付き】

チベット文学の現在
◎新刊紹介1 タクブンジャ作品集『〈物語の島 アジア〉ハバ犬を育てる話』
  四コマ漫画 チベット作家の寅さん ◉Akken+Nyima Dawa
◎新刊紹介2 ラシャムジャ長編『チベット文学の新世代 雪を待つ』
◆短編小説「地獄堕ち」◉ツェラン•トンドゥプ チベット文学研究会・訳
◆短編小説「黄昏のパルコル」◉ペマ•ツェテン 大川謙作・訳
◆短編小説「日曜日」◉ペマ•ツェテン 星泉・訳
◆短編小説「肉」◉ジャバ 星泉・訳

《詩》【チベット語原文付き】
「ぼくはあなたに」◉ジャンブ 海老原志穂・訳
「ラサ」◉ジャンブ 海老原志穂・訳
「富士山」◉カンシュン 海老原志穂・訳
「もう一人の私」◉ デキ•ドルマ 海老原志穂・訳

雅なラサの息吹を伝える「ナンマ」と「トゥーシェー」◉三浦順子 訳と解説
  【チベット語原文付き】

作家が覗いた日本 【チベット語原文付き】
「あるチベット人の見た日本」 ◉ラシャムジャ 星泉・訳 
「芥川龍之介とチベット文学」 ◉ツェラン•トンドゥプ 海老原志穂・訳

ペマ・ツェテン新作映画『五色の矢』 ◉星泉
チベットの仏教芸能 ミラレーパの仮面舞踏 ◉渡邊温子

SERNYA 活動日誌
編集後記

2015年1月18日日曜日

ドキュメンタリー映画『英雄の谷』上映会

2015年2月4日 (水) および 8日 (日) に、東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所にて、ドキュメンタリー映画『英雄の谷』(カシャムジャ監督)の上映会を行います。監督との交流の場も設けます。みなさまのお越しをお待ちしております。

◎交通案内:http://www.aa.tufs.ac.jp/ja/about/access


◎トレイラー
『英雄の谷』 http://www.khamfilmproject.org/trailer-valley-eng
『夏の草原』 http://www.khamfilmproject.org/trailer-summer-eng

◎主催者より
『英雄の谷』は、チベットの言語・文化が失われつつある現状と人々の複雑な思いを赤裸々に映し出すとともに、言語・文化の 再活性化運動に取り組むチベットの大学生たちの真摯な姿を捉えた映画です。こうした運動はチベットのみならず、世界各地の消滅の危機に瀕する少数言語の話 者たちによって様々な形で行われるようになってきています。グローバル化に安易にのみ込まれまいとする現地の人々の静かな抵抗運動と言えるかもしれませ ん。時代と地域の特色に合わせた現地の人々の活動にぜひ目を向けていただきたいと願っています。

◎カシャムジャ監督プロフィール
カシャムジャ / Khashem Gyal / 卡先加
1990年、青海省黄南チベット族自治州同仁県 (レプコン) 生まれの写真家、映画監督。青海民族大学チベット語学部卒業。大学在学中から撮影技術を学びながら、文化保存のプロジェクトに携わる。2009年に西寧で行われたヴァージニア大学チベット・センターの主催する映像トレーニング・プログラムに参加し、映画制作について学び、翌年友人たちと共にアミロロ・フィルムを設立、映画制作を開始する。これまでに3本のドキュメンタリー映画を制作している。高原写真協会会員。同協会のウェブサイトで氏の写真を観ることができる。http://www.plateauphotographers.com/khashem-gyal.html

  • 申し込み不要、参加無料です。
  • 映画は日本語字幕版による上映です。
  • 2月4日は変わりゆくチベットの牧畜民の暮らしを描いたドキュメンタリー映画『夏の草原』の上映も行います。
  • お越しの方には『英雄の谷』を特集した『チベット文学と映画制作の現在 SERNYA』vol. 2を差し上げます。
  • 2月8日は上映&トーク終了後、15:30より、アムド・チベット語言語研修フォローアップミーティングが実施されます。こちらも公開で行われますのでご関心のある方はぜひご参加ください。

◎アムド・チベット語言語研修フォローアップミーティング
  日時 2015年2月8日15:30-19:30
  場所 東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所 3階
  1. 北原奈央「牧畜民の肉への執着と不殺生―修士論文「東チベットの新しい慣習『ゲワチュ』の実践とパラドックス」の成果から―」
  2. 別所裕介「アムド牧畜研究の最前線」
  3. 星泉「チベット文学聖地巡礼」
  4. 海老原志穂「チベットの東と西の方言比較」
  5. 三浦順子「『王統明示鏡』をめぐる旅」
  6. チュイデンブン「チベット語とチベット文化の世界への影響」
  7. 中原美和「アムドの民謡」