2018年2月16日金曜日

SERNYA vol. 5


『チベット文学と映画制作の現在 SERNYA (セルニャ)』vol. 5が刊行されました。今号の巻頭特集は『闘うチベット文学 黒狐の谷』刊行一周年を記念して「ツェラン・トンドゥプを読み解く」。表紙には肩に黒狐を乗せた作家本人にご登場いただきました。

文芸翻訳コーナーには、ツェラン・トンドゥプの1990年代の小説や、ラシャムジャ、そして新人ツェワン・ナムジャのチベット語小説の翻訳を掲載。毎度おなじみペマ・ツェテンの漢語小説の翻訳も。ジュ・カザンによる詩は、野生ヤクに寄せるチベット人の熱い思いを謳い上げた作品。蔵西さんによる渾身のイラストとともにお楽しみください。

この他、小特集として「牧畜民の社会進出」。新しい時代の牧畜民のユニークな生き方に注目します。
 
送付のお申込受付を開始しました。

◎もくじ (☆印はチベット語原文部分あり。今回はゾンカ語も)
巻頭特集:ツェラン・トンドゥプを読む
翻訳者座談会 --海老原志穂×大川謙作×星泉×三浦順子 
日本の読者へ --ツェラン・トンドゥプ/星泉訳

文学と人類学の親縁性:ツェラン・トンドゥプ作品集の日本語訳出版に寄せて --シンジルト
「闘うチベット文学」の著者ツェラン・トンドゥプの祖先たちの闘いの歴史 --岩田啓介
『黒狐の谷』の楽しみ方:作家のフィルターを通したオムニバス映画の味わい --西田愛
「地獄堕ち」:アムドの現代史とロブザン・ジャンツォの人生 --小松原ゆり
「美僧」:予言と未来への可能性 --小松原ゆり

チベット文学の現在
〔小説〕

お待ちしてます --ツェワン・ナムジャ/星泉訳
轢き殺された羊 --ペマ・ツェテン/大川謙作訳 
西の空のひとつ星 --ラシャムジャ/星泉訳
小便と名誉 --ツェラン・トンドゥプ/三浦順子訳
鬼 --ツェラン・トンドゥプ/三浦順子訳

〔詩〕
☆野生ヤク --ジュ・カザン/海老原志穂訳/蔵西画

☆ブータンのことわざ --海老原志穂

私の前世は犬だったかもしれない:
  ペマ・ツェテンによるタクブンジャへのインタビュー --大川謙作訳

チベット文学に触れる:小さな巡礼の記録 --大東和重
チベット男は胸を叩く --三浦順子
チベットの青いカッコウ:歌手ドベ --ダツァン・ホワンカルジャ/海老原志穂訳

 
映画『草原の河』日本公開記念
映画『草原の河』の宗教世界 --村上大輔
『陽に灼けた道』妄想映画評 --三浦順子
ソンタルジャ監督来日同行記 --海老原志穂

小特集:牧畜民の社会進出

牧畜×ベンチャー×イノベーション:現代チベットにおける牧畜の衰退と新たな挑戦 --別所裕介
木製電動攪乳機の開発:元牧畜民のローカルイノベーション --星泉
持続可能なチベットコミュニティを目指して:若きチベット人活動家の挑戦 --海老原志穂

 
現代チベット事情

アムドの歌垣「ライ --中原美和
ライ --歌・解説・翻訳 中原美和、ナムタルジャ
ラサ近郊の歌合戦「ツィッギャー」 --星実千代

アムドのベジタリアン事情 --小野田俊蔵
アムドのゴリ --小野田俊蔵/写真 ホァンクル・ツェラン
チベット人のSNS事情 --井内真帆

研究の現地還元
 

チベット牧畜語彙の収集と辞典編纂:現地の人びととともにつくる --星泉
ラダック・ドムカル村ガイドブックの執筆と出版:現地調査は誰のため? --山口哲由


新刊紹介
交叉点からの風景:『チベット 聖地の路地裏—八年のラサ滞在記—』 --海老原志穂
私のチベット語旅:『ニューエクスプレス チベット語』刊行によせて --浅井万友美

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